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令和3年度委託事業について


 今年のゴールデンウィークは、かなり長期休みをいただきました。しかし、どこかに遊びに行くというよりは、月末に控えている証人尋問期日もあって、休み中は溜まった仕事を処理していました。

 さて、一昨年、法曹養成ネットワーク(略称 PLE-Net:プレネット)という団体を立ち上げたことは、このブログに記載しました(記事は こちら )。昨年度は、プレネットで、文部科学省の実施する令和3年度先導的大学改革推進委託事業「法科大学院における法学未修者教育の更なる充実に関する調査研究」について受託し、法科大学院協会との協働体制の下、本年3月まで調査研究を実施して終了しました。そのため、5月10日の文部科学省中央教育審議会法科大学院等特別委員会において、プレネットの理事・事務局長として、調査研究の成果を報告しました。

 詳細は こちら の文部科学省のページに資料がアップされており、議事録も掲載されるものと思います(※6月10日追記:こちら に掲載されたようです。)。この委託事業では、2021年3月の同委員会の取りまとめを受けて、①「法律基本科目の教育ガイドライン・反転授業等のICTを活用した教育の在り方」、②「法科大学院入学前の導入的教育手法の在り方に関する調査研究」、③「補助教員の組織的・機能的な活用に関する調査研究」の3つについて、調査研究を行いました。ざっくり言えば、法学未修者に対する法科大学院1年次の教育についてはどのような点に留意が必要か(ガイドライン)、入学前導入教育はどのようなものが適切か、効果的な補助教員の関与の仕方はどのようなものか、という点が検討の対象となりました。

 法科大学院は、多様な法曹を育てるということが制度理念ですが、残念ながら法学未修者の合格率は十分とはいえません。そのため、法学未修者教育については更なる充実・改善が必要であり、そのための一つの検討資料となるような調査研究となっていれば幸いです・